テイルズオブシリーズでも人気の高いエターニアですが、その世界観はゲームをプレイしているだけでは、なかなか把握しづらい部分もあります。
今回はエターニアの世界や設定について詳しく紹介していきます。
『エターニア』の世界観

『エターニア』は2つの世界とその境界線から成り立っています。緑が多く穏やかな気候で、農業が盛んな世界「インフェリア」(画像下)。暗く涼しく、工業が発達した世界「セレスティア」(画像上)。そして二つの世界の境界線であるオルバース界面(真ん中の輪っか)これら3つを称してエターニアと呼ばれています。
インフェリアの地表に立って空を見上げると、オルバース界面の向こう側に天地が逆さまに構築された世界、セレスティアが見えます。一方、セレスティアの大地に立って空を見上げると、やはりオルバース界面越しに逆さまの世界インフェリアが見えます。
このことからエターニアの構造は、2つの大地が平行に対面している世界、または1つの世界をもう1つの世界が包んでいる世界、というように認識されがちですが、実際の構造はまったく異なっています。
インフェリアとセレスティアは個別の惑星として存在し、ともに恒星の周りを公転しています。
しかし、セイファートが空間をゆがめて連結したことで、星の位置関係はそのままに、空間同士がありえないつながり方をしています。それはあたかもメビウスの輪のようで、片方の星から飛び立って宇宙へ向かおうとすると、もう一方の世界の空から落ちていくことになる。これは見方を変えるとどちらの世界からも絶対に宇宙へ出ることは不可能であり、インフェリアとセレスティアは閉ざされた空間の中にある1つの世界だと言えます。
うーん、難しいですね…w
「エターニア」の誕生
物質を生み出し、物質世界を作った「創造神セイファート」。非物質世界の支配者で物質世界を憎悪する「破壊神ネレイド」。2人の神は直接相まみえることはなく、ネレイドは支配した者たちを操り、セイファートは使者を介することで、ある時は戦争を起こし、ある時は選ばれた者に極光の力を授けて戦いました。戦いに勝者はありませんでしたが、8000年に渡る両者の対立は世界の形をも変えてしまいます。
はるか昔、「世界」とはネレイドが支配する非物質世界「バテンカイトス」のことを指していました。バテンカイトスには物質がなく、生命も精神体のみの存在でした。
しかし8000年前、セイファートが現れて現在の世界を創造しました。物質世界と呼ばれるそれは、セイファートの加護のもと、加速的に文明を発達させ、3800年前にはセイファートが統治するメルニクス惑星連合が誕生します。
これが後にメルニクス文明と呼ばれる、高度に発達した技術で栄華を極めていた時代です。
2300年前、ネレイドの暗躍によってインフェリアとセレスティアの間で極光戦争が勃発します。戦火の発端を知らない両世界の人々は互いに憎悪を募らせ、戦火は拡大の一途をたどりました。
そして100年経っても終わらない戦争を見かねたセイファートは、ついに2200年前、セイファートリングを用いて両惑星を封鎖してしまいました。
こうして祝福なく誕生してしまったエターニアは、セイファートによって人類に罰と試練を与える場となりました。閉ざされた空間の中で殺し合うか、朽ちていかなければならない人間たち。ですがセイファートは一縷の希望も残していました。
もし人々が他人の心を理解することに気付き、世界を越えて互いに手を取り合えれば…。
「インフェリア」
光晶霊の恩恵を受けて明るい陽光があふれ、水晶霊や火晶霊、風晶霊の影響で常に春一番のような強風が吹くため、温暖で植物の成長がはやく、住み易い気候になっています。
人々は単一国家であるインフェリア国王に属し、国王の統治を受けています。インフェリアに住む人々は首に「チョーカー」を身に付けることが義務付けられ、その素材や色によって階級や身分が区別されています。セレスティアに比べて技術レベルは低いですが、これは晶霊を神聖化するあまり、道具やエネルギーとしての研究に結び付けなかったことが関係しています。
一方、歴史を重んじる事から、学問や芸術が発達しています。
生まれた時から王を崇拝するように教育されている為、王を自分より優れた存在として認識しており、反逆や革命は意識になく、穏やかでおとなしい性格の者は多いです。
また、階級制度が徹底されている為、身分による生活レベルの格差は激しくなっていますが、それが当然と教えられてきていることもあり、どんな生活を営もうとそれで満足し明るくのんびりと暮らしています。
インフェリアの人々はもっぱら保守的で、信仰心に厚く、身分や家柄、血筋を重んじ、分をわきまえない行動は批判の対象となってしまいます。
「セレスティア」
こちらは闇晶霊の影響を受けて、空には暗雲がたれ込め、雷晶霊が生み出す雷が頻繁になり続いています。日中でも日が当たらない為に暗く、氷晶霊の存在もあり気温が低いです。
インフェリアに比べて工業が発達しています。地晶霊の恩恵による金属、鉱物加工技術と雷晶霊の恩恵による電気の活用法は、晶霊技師たちによってそれぞれ錬金術、電磁気学としてまとめられ、今日のセレスティアが工業的発展を遂げた礎となっています。
国という概念はなく、武力で他者の頂点に立った総領主がすべての権限を持って支配しており、その下に地方を治める地方領主がいます。しかし、誰もが総領主、領主に挑む権利が与えられ、これに勝つことで立場が入れ替わります。
このことから戦乱は絶えず、昨日の領主が今日は物乞いをやっていてもおかしくない、という世界となっています。
インフェリア人との違いとして、額にエラーラがついていること、そして髪の色と肌の濃さです。そんな外見的特徴以上に異なっているのが内面的な部分です。
セレスティア人は極度の個人主義であり、忠誠心や愛国心などの概念が存在しません。常日頃から武力を行使した革命や勢力争いの結果を見続けているため、物事は良い悪いで決まるのではなく、正義が絶対ではないという事を経験的に知っています。このような物騒な状況に慣れきっているので、人々には楽観主義者が多く、むしろ平和で穏やかに暮らしているようにさえ見えるほどです。
また、親子間に上下関係はなく、愛情はあるものの実力主義からくる競争社会の為に家族の結びつきは希薄です。これは、セレスティア人には名前しかなく、一族を表す名字がないことからも想像することができます。
子供は10歳で成人したとみなされ、自力で生きることを要求されます。結婚に至っても愛情はあるものの、基本的には生活能率向上の為の共同生活として認識されることがほとんどです。
セレスティア人はクレーメルケイジに晶霊を宿しても、ほとんどの人が晶霊術を使うことはできません。これには晶霊に敬意を表すことはあっても、信仰するという概念を持たないことが影響しています。
まとめ
いかがでしょうか。
世界観を理解すると、初めてプレイした時の感情と違った気持ちで「ここはこういうことだったのか!」と自分なりに考察しながら、さらに深くエターニアを楽しむことができますね。
この記事を読んでくれた方には、ぜひプレイしていただきたい作品です。
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